2015年12月11日

お笑い人民解放軍(2/2)


《2》
 チャンネル桜の座談会(YouTube)の座談会で、元海将補の川村純彦氏が支那のやりくちを解説している。
 「1986年に中共は積極近海防衛という指針を打ち出した。それは、第一列島線と第二列島線を敷いて、アメリカの海軍力を領域内から駆逐するものであった。

 第一列島線とは、日本本土、沖縄南西諸島、台湾、フィリピン、ヴェトナムのライン。このラインより内側の支那の海ではアメリカ軍艦に自由に航行させないとして、2010年までにほぼ実現させた。
 第二列島線は、2020年までに実現させるとしており、小笠原諸島、サイパン、グアム、ニューギニアのライン、支那から1500キロから2000キロで、このなかに空母を入れさせない。接近を阻止する。

 これを実現させるためには、支那軍も外へ出なければならない。それで海域をだんだんに拡げるのだ。それを実際に東支那海や南支那海で実践している。はじめから海軍を立ててくるのではない。
 5段階で攻めてくる。
 まず国内法で(勝手に)領有を宣言する。そんなことは国際法では認められないが、国内での宣言だから国際社会も厳しくは言えない。

 2番目に漁船群を出す。漁船だが、屈強の海上民兵、軍人が乗っている。実際に今年、大船団が小笠原海域にサンゴを漁りに来た。南支那海にも同様にやっている。こうして既成事実を作る。例えば避難施設を造る。

 3番目に、そうなると相手国からもクレームが出るようになり小規模の衝突が起きる。そこで漁民を守るためにと称して海警(巡視船)が出てくる。武器は使わずに体当たりや放水で対抗する。
 4番目に事態がエスカレートしてくると、海軍が出てきて脅しをかける。
 5番目に、相手に対して「平和的に解決しようじゃないか」と領土交渉の対象にしてしまう。

 こうやって、もともとは支那の領土でも領海でもなかったところを徐々に紛争に持っていって、「領土問題」の存在を認めさせるのだ。相手国としては、はじめは民間船だから対応に苦慮する。領海侵犯といって撃沈できない。

 これが支那の策略である。つまり軍隊が侵攻しなくても、領域を拡大できる手を使ってくる。こういう連中をすばらしいと褒め称えるのが副島隆彦である。
 先の安保法案の審議でもめた際、共産党などのサヨクは「見てみろ、差し迫った支那の脅威や戦争の兆しなんかないじゃないか」と政府を嘲ったが、それは間違いであることが分かるだろう。

 なにせ憲法前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」となっていて、そこでパタッと思考停止になっているおバカさんがたくさんいる。
 もうちょっと敵を、いやお友達でもいいから、理解に努めてほしいものだ。

 それで支那の戦略として、川村氏は海に出ようとしているのだと説くわけだが、日下公人氏は面白いことを言っている(高山正之氏との対談本『世界は邪悪に満ちている。だが日本は…。』)
 支那人が海に出ていったときは、国が滅びると。今は支那は海に出ようとして海軍の軍拡に励んでいるから、もうすぐ滅びるだろう。これは世界中の国がそうで、陸軍と海軍の両方を持とうとしたときに滅びる。ロシアもそうだったし、日本もそうだった。

 さらに日下氏は、支那では海軍内で閥ができ分裂している。一応まとめたものの、各閥がそれぞれ勝手なことをやる。
 「予算をとるために代わる代わる尖閣諸島へ出ていく。艦隊がいくつもあって、代わる代わる我も我もと尖閣諸島に押し寄せて来る。でも、尖閣を取りに来ているのではない。予算を分捕りに来ている。私はそう見ている。だから、滅びるのは近いぞって(笑)」

 なるほどこういう見方もあるのかと感心した。
 でも、私は川村氏と日下氏の両方が正しいように思う。どちらか、ではなかろう。支那が尖閣諸島や沖縄を奪いに来ていることも、やつらの国家戦略でありつつ、現場ではそんな遠大な計画なんかどうでも良くて、尖閣の海域に出て行けば、予算やら手当やらがもらえるから押し寄せるのではないか。

 ロシアのセコハン空母を騙して手に入れて「遼寧」に仕立て直したが、ボロ過ぎて飛行機を飛ばせられない。日下氏はその例を挙げてから「何をやっても見かけだおれの国だから、海に出たら滅びていくんですよ」と述べる。
 痛快!

 支那の軍は言葉も通じないから、弱い軍隊だと、昨日述べておいたが、同じ『世界は邪悪に満ちている。だが日本は…。』の中で高山正之氏がこれも面白い逸話を語っている。
 高山氏は支那に行くたびにガイドに聞くのだそうだ。どうして支那には抗日記念館しかないのか?と。

 戦争をやったのだから、どこかに戦勝記念館があるはずだが?
 つまり支那は最後まで負けていたから戦勝記念館が作れない。今年、習近平が抗日戦争勝利70周年のパレードとかをやらかしたが、実際は共産軍は戦っていないくせにと、多くの国のトップがボイコットしたが、哀れ、そういうイカサマのパレードしかやれない。

 唯一、アメリカ軍が国際法違反の飛行部隊を戦争前に展開していた「フライング・タイガー」の基地では、日本軍が攻めあぐねて撤退したことがあって、そこにだけ戦勝記念館があるのだとか。
 しかし、そこ以外は満州の果てまで全部抗日記念館だけだそうだ。

 お笑いである。





posted by 心に青雲 at 04:00| 東京 ☀| Comment(0) | エッセイ | 更新情報をチェックする