2016年06月26日

参院選は時代の分岐点か


 選挙期間中だから個人名を出してはいけないとされている。おかしな縛りである。選挙中なればこそ、議論を活発にし多少の非難攻撃があろうとも、候補者や支援者は戦わなければなるまい。
 それを候補者の名前を出したら違反だとは、国民をバカにしている。こんな馬鹿げた規則を創ったのは役人と政治家である。

 既得権益だけを守り、大衆を盲目のままにしておきたい勢力が、旧態依然を続ける。政策論争に発展するとたいていの候補者は困ってしまう。自分が何も政治や経済や国家を勉強していないから、ディベートになったら馬脚をあらわすからだ。ただむやみに名前だけ覚えてもらえばよいのと、組織票だけを頼みにしているからだ。

 名前は出さないが、以下のYouTube動画でこの候補者の街頭演説を聴いていただきたい。
https://www.youtube.com/watch?v=70b4tYrYXpw
 検索していただければ彼のたくさんの街頭演説がアップされている。

 日ごろ、絶対に政治家にはならないと公言されていた方が、急遽立候補されたのには驚いたが、信念を変えられた理由が納得できるものだった。
 選挙公示直前に、安倍総理から電話があって出馬を要請されたそうだ。その経緯も彼は街頭演説でくり返し述べている。

 安倍総理は彼が要請を断ると、ちょっと待ってくださいと言って、あなたが議員になって国会で発言してくれたら、外務省が変わる、経済産業省が変わる、そして自民党部会で発言すれば自民党議員も変わる、と説明したそうだ。
 これは彼の正式な出馬記者会見でも語っていた。

 これを知って、私も驚いたが、彼が一番驚き、その言葉を重いものと受け止め、熟考の末に参院選出馬を決断したのだ。
 私は安倍もバカじゃないなと思った。彼が参院議員になれば政治が変えられると期待します、というのだ。安倍総理のやる気が出ている。

 あの媚中・副島隆彦は根拠も述べずに「安倍は低能だ」とわめいているが、安倍より副島の方がその言葉にふさわしい。
 媚中・副島は、今回の参院選では東京選挙区から出ている某をかつて支援していた。この某は、自民党議員時代によくテレビタックルなんかに出ていたが、そこから、新党日本、国民新党、無所属、民主党、無所属、減税日本、日本未来の党、つばさ日本、国民党、そしてこんどの○○の怒り云々…と、何度も節操なく転々とし、ことごとく落選してきた男だ。

 政治家になることを職業にした男だ。もう誰も有権者は相手にしなくなった。
 こんなどうしようもない男を褒め上げていたほど、媚中・副島には政治センスがない。安倍は低能だなどと罵辞を投げつける資格はない。
 媚中・副島よりはるかに安倍晋三のほうが、政治的には賢い。

 安倍総理の心意気は彼に伝わったのだ。私は彼の意見と違うことはいくらでもあるが、安倍総理の心意気に心肝を叩かれて参院に出ようと決断したことは、見事だと思った。

 氏の街頭演説で衝撃だったのは、彼が「大音量での候補者名の連呼」や「白手袋」「クルマの中からウグイス嬢の騒音」「名前をひらがなにしない」「当選して万歳を叫ばない」など、選挙で常識とみられていたことに、ことごとく反発してやらないことを宣言していたことだった。

 従来の選挙期間にみられる候補者のひどい偽善、嘘、テメエが当選しさえすればいい、との行動を私たちはとても不快に思いながら、どうにもならないと諦め、虚無的になっていた自分に気づかされた。候補者がみんな偽善者、嘘つきであることを知りながら、次善の策として投票せざるを得なかった。
 だからいつも選挙期間中は、我慢の連続だった。
 候補者はみんな偽善者だから、投票したい人がいつもいない。だから最善が棄権することになる。

 棄権すれば既得権益に漬かり、組織票で当選するバカが大手を振ってのさばるだけ。

 しかし、今回は選挙権が十八歳以上に引き下げられ、一つの変われるチャンスでもあった。サヨクマスゴミは、若い人たちなら日教組の影響が及ぶだろうし、投票率が上がれば、共産党や元民主党に有利になるのではないかと、愚劣なキャンペーンを張ってきた。
 もう新聞とかテレビではなくて、大衆誘導詐欺集団である。20歳でもまだ若過ぎると私は思う。まして18歳ではダメだ。これは空手の白帯に組手をやらせるようなものだ。

 いっぽうで自民党も、保守政党とはいえ汚れきり、大企業や官僚どもと癒着してろくでもない連中ばかり。徹底して事勿れ主義であって、支那が尖閣諸島に来ようが、竹島が奪われようが、ザイニチが特権をむさぼっていようが、な〜んにも関心がない。
 誰も彼もが、政治家を商売にし、世襲をやり、利権や優遇を一部癒着した有権者に与えて、ぬくぬくと居座ってきた。

 氏は、そんなみんなが嫌う政治家、政治状況を私たちの子孫に渡していいのか、と問いかけている。変えなければいけないことは、まともな有権者ならわかっていることだが、政治屋や木っ端役人どもの利権の壁に阻まれてどうにもならないのだった。

 選挙はいつだって「しきたり」で済ませてきたのだ。「しきたり」だからこそ変えなければならないのに、まったく変えられないできた。自民党にNOを言うべき革新勢力も、自民党以上に怠け者で嘘つきでテメエの既得権益だけを守るだけ。
 「しきたり」は変えなければ発展はない。憲法9条というシキタリもとっくに変えていなければならないのに、国民のどうやら過半数が今のままでいいと考える。

 氏は街頭演説で強調している、選挙に出てプロの選挙アドバイザーにしたがって、名前を売ることはしないと。そもそも男子は自分を売り込んではいけない。人のために尽くすのみである、と。
 政党の公認をもらいたいがために、自分の政治的意見を変える奴は政治家になる資格はないともいう。

 6月24日、イギリスの国民投票で英国のEU離脱が決定した。為替も混乱、株価は大暴落となっている。いずれ稿を改めて書きたいが、EUは国家論から解けば、分裂するのは必然である。政治と経済しか見ないから評者たちは見通しを間違えるのだ。
 彼は街頭演説で、イギリスのEU離脱やアメリカのろくでもない大統領候補に出現は、旧来の戦勝国による支配が終わるということだと説いていた。

 これは日本にとってチャンスということではなく、否応無く世界は混乱していくしかない。そこでは日本の「戦後」がやっと終わり、これからいっそう責任を負わなければならない時代になっていくということなのである。
 激震する世界に対応して、国益を守り、世界の安定をリードするにあたって、旧態依然の利権にがんじがらめの社会では日本は落下速度がましてしまうだろう。

 そのときに参院選挙が巡ってきたのである。参院では大きな政権交代は起きないが、これは後世になって、あの参院選が分岐点だったと言われるのではないかと思われる。



posted by 心に青雲 at 04:00| 東京 ☁| Comment(3) | エッセイ | 更新情報をチェックする