2016年09月20日

鹿児島・三反園知事の不見識をなじる(1/2)


《1》
 鹿児島県知事に、元テレビ朝日のサヨク記者・三反園訓(みたぞのさとし)が当選し、早速バカをやらかした。
 何を血迷ったか、九州電力川内原発1、2号機をすぐさま停止し、再点検しろと九電の瓜生道明社長に要請した。それも県庁に社長を呼びつけるという無礼。
 「熊本地震による原発への県民の不安の声の払拭」が理由だと抜かす。

 三反園は、「原発に頼らない社会の実現」を掲げて知事に立候補した。バカ言うんじゃない。それは国の決めることで、地方の知事が公約にすべき事ではない。ボケの鳥越俊太郎とそっくりだ。日本から原発をなくしたいと言うのは構わないが、それなら国会議員になるか、原子力専門科学者になればいい。

 三反園は電力会社のような大企業が嫌いなだけではないか。サヨクだから巨大資本家はすなわち悪だと決めつけ、人民を搾取すると思い込む。そして高い給料をもらっている、と。それへの妬みで、こういう無礼をやってのける。

 知事はせいぜい、原発を踏まえて住民の避難計画策定を知事選の争点にするしかない。テレビ記者として真実を国民に報道もしてこなかった輩が何をぬかすか。
 むろん、知事に原発を停止する法律上の権限はない。だから知事は「お願い」という建前にした。九電は応じない方針をとったが、要請書を受け取ってしまったのは愚かである。突き返せば良かったのに。「何の法的根拠があって、三反園知事はこんな紙切れを渡すのか」、と言えばいい。

 原発に停止命令が出せるのは、あくまで法律上は原子力規制委員会しかない。規制委が1年以上かけて安全審査してOKを出した原発を、また感情的になって停止して、いったい何を「再点検」しろというのか。また、三反園はその結果がどうなら納得して原発を動かすことに同意するのか。何も示さず、原発は危険だと言うサヨクお定まりのバカ騒ぎ。あるいは嫌がらせ。

 そもそも三反園は、実に貧相な顔をした記者だった。私が知るのは、ずいぶん以前に何度かテレ朝の「報道ステーション」で、当時の司会者だった久米宏と、国会記者クラブにいる三反園と毎日やりとりする場面を見た。
 番組では、いかにも政治の現場を取材して回っている国会内の記者クラブにいる敏腕記者と、じかの情報が聞ける、という設定で見せていたが、そのあざとさ、「いかにも知ったかぶり」「さも国会情報を詳しく知っている」ふうに三反園がしゃしゃり出ていた。

 本当の政治記者なら、国会記者クラブでのうのうと油を売っていないで、夜討ち朝駆け、政治家の家に押し掛け、料亭で待機し、奥方に認めてもらい、あるいは役人と付き合い、財界要人を追いかけ…と、席を温める暇もないものである。

 『ペリカン文書』という映画では、新聞記者がホワイトハウスの掃除のおっさんをたらし込んで、廊下や部屋で洩れてくる政府要人の会話を聞いてもらって、毎日ひそかに会ってカネを払って小耳に挟んだ情報を取る様子が描かれていた。 
 記者はそうやってたくみに情報を取るものであって、記者クラブに常駐していたら、アホである。

 だからテレビ朝日としては、三反園は記者の仕事よりテレビに出て、もっともらしいサヨク解説をやれと命じていたのだろう。
 それだから、原発現場を実際に取材したり、技術者に話を聞いたりしていたわけがない。せいぜい他紙を含めて新聞を読むか、雑誌を読むかであったろう。

 嫌な顔をした男だった。ココロの温かさ、滋味、思いやり、他者への敬意、謙虚さ、なにも感じない男に見えた。国会動静の解説もありきたり。蓮舫の岡田代表評じゃないけれど、「つまらない男だな」としか言いようがなかった。世渡りだけが上手くて有名になれたのでは?

 不快な「報道ステーション」をもう何十年も見なくなったから、忘れていたら、なんとこの7月に鹿児島県知事に立候補し、反原発を叫んで当選してしまったのには驚愕した。

 鹿児島県人は人を見る目がよほどないのか。県政への公約がどうので判断する前に、三反園の人間性が見てとれないのか。テレビに出ていた人だから、で投票したのだろうか。アホや。三反園に投票した県民は、原発のことなんか分からずに、有名人だから入れたに過ぎまい。
 案の定、就任と同時に、今度のバカをやらかした。

 池田信夫氏は「アゴラ」のなかで怒って曰く、三反園も悪いが、こんな法治国家を無視した「脅し」を受け取るほうがもっと悪いと。サヨクは立憲主義をわめきながら、何の権限もない知事や、浜岡原発を稼働中止させた菅直人ごときを称讃する。三反園も菅直人も、ファシストだというのである。その通りだ。

 ファシストは国家の法律より権力を握った個人や政党のほうが上で、法を踏みにじっても「俺が法だ」のごときを言う。ナチがそうだったし、習近平もそうだし、フィリピンのドゥテルテ大統領もそうだ。法律より俺の方針が上との考え方。
 こんな無茶なことを、「ごもっとも…」と受け取った九電側も悪いのである。

 権力者の脅しに屈して、平伏し、法を二次的にするから、次々にこういう無法者ファシストが増長して出てくる。発端は、菅直人が権力をかさに中部電力を脅して浜岡原発を止めさせ、電力会社も愚かなことに「首相の要請は重い」などと納得してしまったことから始まった。

 マスゴミも法を蔑ろにしてでも反原発が通りさせすればよしとして、菅直人を応援した。
 三反園も菅直人に倣い、マスゴミも支持してくれると踏んだのである。それで九電社長を県庁に呼びつけ、テレビに取材させるパフォーマンスをやった。権力を握った知事が、私企業の社長を呼びつけ、要請書を受け取らせて頭を下げさせる「絵」をテレビで流すためである。
 卑しい。



posted by 心に青雲 at 04:00| 東京 ☀| Comment(0) | エッセイ | 更新情報をチェックする