2017年01月02日

戦争とは何か(1/3)


 明けましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

《1》
 年末にはブログで、機械を使った筋トレが野球選手には有害であることを説いた。イチローの見解は、ダルビッシュよりは正解に近いが、あれは経験であった。
 われもわれもと筋トレに邁進し、その功罪をきちんと指導者やトレーナーが解けないのは、要するに弁証法も唯物論も理解できていないからである。

 私はむろん野球は素人だから、バッターはこの筋肉を鍛えろとか投手はこの筋肉を大きくしろとかの細かいことは言えないけれど、大まかなところは判断できるのは、空手で教わっているのと、弁証法、唯物論を多少は学んできたからである。

 イチローは筋トレを否定して、トラやライオンは筋トレなんかしない、と語ったのは素人的にはいい着眼ではあるが、ではそれが何故かを解けていない。
 例えば、ということで説くとしよう。大上段にふりかぶって、まずこの世界にはすべて化合物しかない。原子単体は存在しない。
 物質はすべては構造式を持っている、とも言えよう。

 原子はそれ独自の運動は不可能である。化合物のなかで、化合物を構成し成り立たせている原子の運動がある。
 別の例でいえば、台風は単体では存在しない。地球の物質の運動のなかの特殊な運動形態である。
 台風の被害が嫌だからといって、例えば水爆を爆発させて仮に台風を消滅させたら、地球の大気のみならずすべてが狂うことになる。

 だから、人体のなかで筋肉だけを取り出して鍛えることが如何に危険かを考えなければならない。人間だけが、認識的存在だから、自然を変えることを平気でやってしまう。良い面もある半面、悪いことも生じる。それが例えば筋トレのやり過ぎなのである。

 またサプリや薬物を摂取して、筋肉だけを増強させることも危険である。ロシアや支那のスポーツ選手が、オリンピックのためにと筋肉増強剤を使用して、メダルは取れても終わったあとに深刻な体の変調を訴えているではないか。

 こんな例はいくらでも挙げることができる。腸内細菌は誰でも知っているだろうが、一つの生命体に他の生命体が住み着いている矛盾。さらには腸内細菌が栄養素をつくり出してくれていることも知っているだろう。すなわち私たち生命体も“化合物”なのであって、そうでないと生きられない。
 生命体にとっては、菌やウイルスはなくてはならないものであって、決して忌み嫌ってはならない。

 なのに抗菌に神経質になったり、常に殺菌をしたり、洗いまくるとかはナンセンスである。生命体は外部も内部も、他の生命体と共存している。後述するが、体から細菌やウイルスを排除しようとすることは、社会のなかから戦争を排除しようとする考え方と同じである。そのことを今回は述べていきたい。

 認識の誕生によって、人類はサル以上の能力を持てるようにはなってきたし、ある限界内ではそれが可能だから、ときにはトラやライオンより強くなれる。武器の発明もそうだし、筋骨隆々になることもできる。
 さはさりながら、何にでも度外れにすることはかえって逆効果だったり、身を滅ぼすことにもなったりする。

 社会科学の分野に関わるが、戦争も単体としては存在しない。だから九条信者のごとく、日本が戦争を放棄します、交戦権もなしです、と言うのは如何に重大な間違いかである。世界の社会的全体の運動があって、そのなかの日本の社会があるだけであるからだ。よって戦争をなくすことはできない。社会も“化合物”だからだと譬えられようか。
 これについては《2》で後述する。

 人体の話に戻せば、細胞は一つひとつあるが、単体としてはないのと同じだ。細胞を1個、人体から取り出せば、人間の体自体が特殊な状態に置かれるし、その1個の細胞も体全体の統一した運動から外され、生きてはいけない。人体としては細胞1個を取り出しても、すぐに修復する力はあるが、それとこれは別の話である。

 だから人工授精や体外受精がいかに危険か、でもある。また、クローンは形ばかりはできても、まともな生命体といえるかどうかなのだ。iPS細胞もそれによって再生臓器ができるとしても、本物と同じ実力かどうかは不明である。

 もう一つ例をあげれば、高層マンションを建てることはできるが、そんな高いところに住めば、地球の磁気の影響(恩恵)を受けられなくなる。これも本来地上に住まなければならない生物のありようを否定する度外れな行動となる。生物は地球の磁気と同じ磁気を帯びて、そうした全体で成り立っているからだ。

 薬は無機物(多くは石油から?)を人工的に化合して生命現象の中に入れるのだから、副作用が起きる。飲用の薬ならまだしも消化器を通過して人間化できる過程がないではないが、いきなり注射して筋肉や血液にぶち込むのは、有効性はあるとしても、副作用は必ずあることになる。

 インフルエンザのワクチンも、人工化合物を人体の統一運動体=生命現象に入れるわけだからリスクはある。
 だが、漢方は植物などの煎じたものだから、食品にほぼ同じであって、副作用はまずない。
 これは、弁証法も唯物論も勉強したことがない人には、非常に理解が困難かと思う。

 だから様々な例を挙げて理解しやすく、と試みているが、かえって反発を食うだけかもしれない。たいていは現象だけを見てしまうよう、ココロの働きが決まっているからだ。世間の常識とか、学校教育ではそういうことしか教わらない。
 だから筋トレがなぜ悪い、実際に力がつくではないかと反発される。しかしそれでは筋トレをやればやるほどケガがしやすくなる訳が解けない。



posted by 心に青雲 at 04:00| 東京 ☀| Comment(0) | エッセイ | 更新情報をチェックする