2017年04月17日

本当に米朝戦争になるのか?


 北朝鮮の核開発については、私は容認派である。もちろん感情的には不愉快極まるけれど。
 米露英仏、それに支那だけが核兵器を独占してよろしくて、ほかの国は許されないなんて不当な話はない。
 北朝鮮が核兵器を持つなら、日本も持てば良い、それが私の考え方だ。

 まして、大陸間弾道弾のような長距離を飛ばすことのできるミサイルを、北朝鮮が持つのは許さないなんてことは、本来的には米国や支那のほうが横暴である。
 ただ、わが国にとっては、北朝鮮が敵性国家であるだけに、対応措置をとらねばならないということだ。アメリカや支那の尻馬に乗って「北の核開発は容認できない」とか、毎度「厳重抗議」などと言うのは、間違っている。

 だけど、日本は馬鹿げ切った憲法9条があって、武力を持てないし行使できないので、北朝鮮に「持つな」とお願いするしかできないから、おかしなことになる。

 4月15日が「Xday」ではないかと、マスゴミは騒いだ。北朝鮮が核実験をするかICBMの発射実験を行ない、アメリカが怒って金正恩の「斬首作戦」を強行するのではないかというのだった。
 私はむしろ、トランプ大統領がカール・ビンソン空母打撃群を朝鮮近海に呼び寄せた段階で、これは金正恩を直接攻撃するつもりはないと思った。

 まして、極東に配備されている空母打撃群のロナルド・レーガンは今は横須賀で敵点検中である。それが終わるまでは少なくともアメリカは北に攻撃を仕掛けることはないはずだった。次は4月25日の北朝鮮軍の創設何十周年が危ないとマスゴミは言うが、たぶんそれもあるまい。
 アメリカが北を攻撃するとすれば、空母ロナルド・レーガンが点検を済ませて復帰してからであろう。

 また本当にやる気なら、作戦は隠密に準備していくだろう。だから空母を朝鮮半島に展開するとか、グアムにステルス爆撃機を用意させるとか、国務長官らがあらゆる選択肢がテーブルに乗っているなどと発言したことは、ブラフだろうと。
 Xdayが予測できるのなら、韓国にいるアメリカ人へのひそかに脱出させるだろうに、それもしなかった。

 米中首脳会談で、トランプは習近平に北朝鮮を押さえてくれたら、米中貿易交渉で譲歩してやってもいいとまで言った。つまり、アメリカは北朝鮮の核開発力やそのレベルを実は正確にわかっていて、脅威ではないことを知っている。だから、北の存在は肝心の貿易交渉や為替操作問題を有利に進めるための仕掛けでしかないのだ。

 もちろんトランプにとっては、北朝鮮が今にも暴発するぞという状況は、対日経済交渉を有利に進めるためには、必要な状態である。

 歴代アメリカ政権は、北朝鮮はけしからんと言いながら、イラク、イラン、その他中東諸国を武力攻撃したようには武力行使をしたことは一度もない。それは北を生かしておくほうが、あるいは「ならずもの国家」としておくほうが、アメリカの軍産複合体にとっては有利で便利だからである。
 支那に対してもさまざまなカードにはなるし、日本や韓国を脅すのにも有効だから、金王朝を存続させてきたのだ。

 それが長年、ネオコン(主に共和党主流派)とそのバックにいる国際金融資本の意志であった。ネオコンとは一線を画そうとしているトランプが大統領になった。果たしてネオコンを押さえた外交ができるかどうかが一番気になることだが、日本のマスゴミはほとんど触れないまま、さあ戦争になるかも、と騒ぐ。

 私が見るかぎりでは、保守系の論客で北の危機に関して、ネオコンや国際金融資本に言及しているのは、馬淵睦夫氏(元ウクライナ大使)だけである。ほかの論客は表面的なことばかり言っている。
 米朝たがいに「相手の動きを牽制する狙いがある」とマスゴミはそればっかり。それを表面的解説というのだ。

 
 馬渕氏はまた、イスラエルの動きにも言及していた。つまり、イスラエルにとっては、中東諸国のアラブ諸国、イランやシリアなどが核武装することは阻止しないとまずい。ところがそういうアラブ諸国と交流があって、核やミサイルの開発で協力関係にあるのが北朝鮮であるから、イスラエルとしては北朝鮮は叩きたい国なのである。

 トランプ政権に娘婿のクシュナーを入れたのはイスラエルの差し金だろう。クシュナーはユダヤ人だから、イスラエルのために働く。イスラエルはトランプに北朝鮮の攻撃を後押しするに違いない。したがって、アメリカはこれまで北朝鮮を影で庇護してきたが、イスラエルにとって死活的問題のイランやシリアの核武装を阻止するためには、政策を転換して北朝鮮を屈服させる必要ができてきたのではないかと思う。

 私にはアメリカは大騒ぎするほど、北朝鮮を脅威とは思っていないだろうし、別に金王朝を転覆させなければならない差し迫った必要がありそうではない。
 だからアメリカにとっては、もしかしたらイスラエルとか、支那とかロシアとかとの関係のなかで、北を叩いたほうが良い理由があれば攻撃を行なうだろうというのであって、直接にアメリカ自身が脅威と感じているからではないように思える。


posted by 心に青雲 at 20:09| 東京 ☁| Comment(1) | エッセイ | 更新情報をチェックする