2015年08月17日

世の中の恐ろしさをわかっていない護憲派


 昨年8月21日の本ブログで、リーアム・ニーソン主演の映画『96時間』を取り上げた。詳しくは本ブログを検索して読んでいただきたいが、これは娘を拉致誘拐された主人公の元CIAの工作員だった男ブライアンが取り返しに行く話である。

 ブライアンは妻子と別居しており、ひさしぶりに会った娘に女友だちとどうしてもパリに行きたいから許可書にサインしてくれと頼まれる。未成年の海外旅行には父親の許可が必要らしい。ブライアンは危険だといってサインに応じないが、娘に激しく反発され立ち去られる。母親もパリが危険だなんてことがあるか、あきれたとブライアンを罵る。

 ブライアンは仕方なく許す。ところが娘を空港までクルマで送っていくと、実際はパリだけでなく、ロンドンやベルリンなどへ、音楽バンドの追っかけで行くのだと判明する。

 ブライアンは母親に怒る。「騙したな! 豪勢な暮らしに慣れすぎて、世の中の恐ろしさを分かっていない」と。
 しかし時既に遅く、娘をパリに送り出すしかなかった。そして案の定、娘たちは誘拐されてしまう。

 本ブログ「あまりに自堕落でネクラな若者たち」(8月5日付)で書いたけれど、日本は平和ボケである。
 ブライアンのせりふのように、「豪勢な暮らしに慣れすぎて、世の中の恐ろしさを分かっていない」。
 「分かろうとしたくない」までにダレきっている。

 だから「戦争反対」、「二度と若者を戦場に送るな」、「平和の尊さを噛みしめよう」、などと太平楽を言っていられる。世界はすべて腹黒く、恐ろしいことには目を向けない。
 三陸の人たちは、先の大津波でひどい目にあった。二度と悲惨な犠牲を出さないためには、防潮林、防潮堤をつくり、住居は高台に建てるなどの対策が必要だが、護憲派サヨクは、そういうことをしたら、かえって津波を誘発するからやめろというのだ。要はそういう理屈になる。
 
 映画『96時間』では、娘たちは東欧系の犯罪組織に誘拐されるのだが、彼らは善良な親切な、気さくな人間を装って近づく。どこぞのボクシング3兄弟の父親みたいな人相なら、誰でも警戒するだろうが、敵も商売だ、計算づくで接近する。

 これもブログで紹介したが映画『ヒューマン・トラフィッキング』では、恋人や親戚が女を騙して犯罪組織に売り払うケースが扱われている。
 まさかと油断する認識が悲劇を生む。

 日本人は人が良過ぎて、昨今の「振り込め詐欺」なんかもそうだが、すぐ人を信じてしまう。そこをアメリカ、韓国、支那らにつけ込まれる。
 平和な日本、飽食の日本に慣れ過ぎていて、彼らの恐ろしさが分かっていない。

 だからアメリカは悪いが、支那や韓国は隣りどうしで悪いことはしないだろうとか、逆にアメリカは同盟国だから悪くはしないだろうなどと、勝手に思い込む。
 日本は憲法で「誘拐、拉致は悪いことです。だから安心して日本では暮らせます。海外に行ったときも、日本人なら見逃すように」と書いていけば、悲劇にあわずにすむと、そう思っているのが護憲サヨクだ。

 彼らはたくみに猫なで声で近づいてくる。何かを諮るときは油断させる。結婚詐欺、振込め詐欺の事例をみればわかるだろうに。
 これが世間の常識である。
 だから支那や韓国は、喉から手がでるほどにカネをほしがっていて御しやすい民主党やサヨクマスメディアを籠絡して、背後から日本を侵略しようとする。
 何も軍事力で侵攻してこなくていい。今の安保法制の論議でも十分である。

 左翼のなかの勘違いの一つが、国際金融マフィアを持ち出してくることだ。実際、彼らユダ金が戦争をしかけてきたことに疑いはない。しかし戦争はそれだけではないのだ。支那はチベット、ウイグル、内モンゴルなどに侵略して、虐殺圧政、ほしいままにしてきた。あれは必ずしもユダ金の差し金ではない。

 それにユダ金にしても支那にしても、武力衝突だけが戦争ではない。サイバー攻撃もあるし、宣伝戦もあるし、金融戦争もある。
 現在支那が日本に仕掛けているのは、武力衝突ではない。そんなふうに思わせておいて、その他の戦争を実行している。

 例えば…。
 日本に贖罪意識を植え付ける、支那・韓国は日本にひどい目にあわされた被害者だと信じ込ませる、他国を敵視してはいけない、友好が第一だと思わせる、二度と戦争はいやだ、軍備を持つこともいけないと…、こういうプロパガンダが大手を振ってできる絶好の機会が、今、なのである。

 たぶん、支那は今度の集団的自衛権行使容認の法制で、サヨクが負けて法案が成立しても一向に構わないと思っているだろう。勝負はそこにはない、と踏んでいる。
 これはすでに本ブログ5月23日の兵頭二十八氏の『こんなに弱い中国人民解放軍』を紹介したときに言及しておいたことだ。

 シナでは、昔から軍事的勝利よりも政治的勝利が大事にされている、と。
 よしんば戦争でコテンパンに負けたとしても、そんなものは宣伝次第でどうにでもなる、と考えられている。
 大東亜戦争でも個別の戦闘では日本軍は連戦連勝だった。しかし、日本はシナ人の宣伝戦で負けた。
 日本にとっては、輝かしい勝利のはずの南京陥落でさえ、シナ人の手にかかると「南京大虐殺」として、いまだに日本を自虐史観で縛っている。

 もう一度、兵頭氏は説くところを引用する。

     *    *    *

 なぜ、彼らは宣伝に強いのだろうか? それは、彼らシナ人の人生が宣伝そのものだからである。宣伝・即・政治であり、また人生なのだ。
 約1800年前に編纂された著名な古典兵法書の『孫子』には、「宣伝」という条目が存在しない。何もあらためて文章化して説教するまでもなく、シナ人ならばみな子供のときから実践していることなので、当然のように省略されたのである。

 ところがほとんどの外国人は、シナ人にとって「兵」(=戦争)とは政治宣伝と融合した行為であることを、多彩なシナ古典の行間から読み取ることに失敗する。

 この事情は今も変わらない。シナ人は他者との競争・闘争の最初のステージから最終段階まで、常続的に「どうやったら宣伝で勝てるか」を意識し続けている。それについてボスたちは、あらためて部下を教育する必要もないし、マニュアルを手渡す必要もない。
 (中略)

 この事実に無知であるため、外国人はしばしば意表を突かれる。実戦で負けても宣伝で勝てば、戦争という政治には勝ったことになる。彼らシナ人にとっては、政治的勝利は、「真実」よりも重要で価値あることなのだ(ゆえに「歴史」について外国人が彼らといくら語り合っても、何の実りももたらされはしない)。

     *    *    *

 この兵頭氏の考察は、『こんなに弱い中国人民解放軍』の白眉であるとしたためておいた。
 支那人は常に宣伝戦を仕掛けている。このたびの安保法制でも、彼らは知恵の限りを絞って、日本に宣伝戦を仕掛けている。
 むろんカネを惜しみなく使っているだろう。マスゴミを手なずけ、民主党を、そして自民党・公明党の媚中派を抱き込んで、日本人を骨抜きにして主体性を喪失させれば、目的は達するのだ。

 安倍首相の戦後70年談話は、マスゴミを使って日本人に、常に支那の「ご意向」を気にするように仕向けてきた“成果”があらわれていた。そんなもの内政干渉なんだから、支那がどうこう言うべきではないと突っぱねておけばいいのに、サヨクは「支那様がどう言うか」ばかり心配している。
 そういう怯えた、いじけた認識を日本人に持たせつづけることが、奴らの狙いだ。

 支那や韓国は、日本人が常に加害者だった、悪いことをした、と思わせておけば、巨額のカネを強請りとることができる。実際、ずっとそうしてきた。日本のサヨクは、言ってみれば自らすすんで彼らの人質になって、身代金をなんぼでも払いつづけているようなものだ。

 支那や韓国は卑劣だから、こうした関係さえ築いておければ、それで十分で、ことさら尖閣諸島を襲う必要もないくらいだ。尖閣諸島を自国に編入するより、儲けになることを企むに決まっている。
 支那は尖閣諸島に侵攻すれば、もしかしたらアメリカが出てくるかもしれないが、宣伝だけしていれば、武力行使しなくとも、いくらでも政治カードに使える。

 兵頭氏が解くように、支那の人民解放軍は日本の自衛隊と武力衝突すると、かなり負ける確率が高い。だから武力侵攻は見せかけである。

 日本人には支那の軍事的脅威があると思わせる一方で、サヨクメディアを通じて、そんなことは虚構だ、どこにも戦争の兆候はないと言わせている(たとえば鳥越俊太郎)。
 どこにも武力衝突の危機はないんだから、安心して「9条」を守っていればいい、という屁理屈につなげる。

 なかには、知った風にユダ金が裏で画策しているだけで、支那に害意はないなどとうろんな見解を言うものもいるが、それは武力衝突だけを考えているにすぎない。

 支那が尖閣諸島や小笠原近海に押し寄せたり、戦闘機を接近させたりすると、武力行使を匂わせるか見える。副島隆彦なんかはこれをすべて日本とアメリカのせいにして、アジア人同士を戦わせようとしているなどと言うが、支那は本格的武力衝突は考えておらず、そういう雰囲気だけつくっておいて、本当の底意を隠しているのである。







posted by 心に青雲 at 04:00| 東京 🌁| Comment(3) | エッセイ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
仰るとおり。
Posted by 新宿 松葉寿司 at 2015年08月17日 07:04
日本の知識人は、まったく中共の言うこと、仕掛けることがすべて宣伝であることに気付かない。馬鹿につける薬はない。
中共に警戒せよといえば、ただ「右派」のレッテルをはってすませる。
Posted by 太郎冠者 at 2015年08月17日 12:39
太郎冠者様

コメントありがとうございます。
上海の大爆発事故をみても、彼らがいかに信頼できない民かわかるのに…。
Posted by 太郎冠者様へ(ブログ筆者です) at 2015年08月17日 19:40
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