2015年10月09日

蓮見都志子の難民批判イラストを褒める


 中東の難民を批判的に描いたイラストがフェイスブックに投稿され、話題になっているそうだ。
 9月上旬、漫画家の蓮見都志子氏がイラストを投稿した。

 イラストには、薄汚れた幼い中東系の女の子がやや上目遣いに描かれ、次の文章が書かれていた。
 「安全に暮らしたい。清潔な暮らしを送りたい。美味しいものが食べたい。自由に遊びに行きたい。おしゃれがしたい。贅沢がしたい。何の苦労もなく生きたいように生きていきたい。他人の金で。そうだ難民しよう!」

 ただ、女の子のイラストは国際支援団体「セーブ・ザ・チルドレンUK」の職員で写真家のジョナサン・ハイアムズが、シリア国境に近いレバノンの難民キャンプで撮影した6歳の少女の写真と、構図や表情がそっくりだった。
 ネットで「そうだ難民しよう」と検索すれば、その絵が出てくる。

 国内外のサヨク、人権派からいっせいに「極めて差別的」などと非難が集中したそうだ。イラストは、7日に本人が投稿を削除した。
 毎日新聞2015年10月7日付 『難民中傷:日本人漫画家に批判集中 FBにイラスト投稿』の記事で私は知ったが、同記事ははじめから難民は善とでもいうバイアスをかけて報道するのは良くない。

 私は、サヨク毎日新聞が言うほど、これは差別でも難民中傷でもないと思うし、盗作というのもまったく当たらないと判断した。
 まして「ネトウヨ」という汚らしい言葉もまったく見当違いだ。
 毎日の記事は「『恥を知れ』国際的非難」と大きな見出しで報じた。
 それで、出来事を報道したあとに、以下の逆“中傷”をめいっぱいかましている。

     *    *    *

 ハイアムズ氏はツイッターで「無垢(むく)な子供の写真がゆがんだ偏見を表現するために使われたことにショックと深い悲しみを覚える。シリアの人々の苦境をゆがめて伝えており、恥を知るべきだ」とコメント。セーブ・ザ・チルドレンは毎日新聞の取材に7日、「加工の内容は、被写体である少女の尊厳のみならず、紛争の影響を受け困難な生活を強いられている人々の尊厳を傷つけるもの」と答えた。

 ネット上ではイラストが「人種差別」だとして削除を求める署名活動が今月始まり、1万人以上が賛同した。

 ジャーナリストの安田浩一氏は「根底にあるのは他者に対する想像力の欠如。平和に暮らしたいという人として当たり前の感情を否定している」と指摘。生活保護受給者らへのバッシングとも共通し「弱者が権利を主張すると手のひらを返してたたく。日本社会の一部にある気分を反映している」と語った。

 蓮見氏は毎日新聞の取材には回答せず、FBに「今回のシリア難民は『なりすまし(偽装)難民』ではないかと考えています」と投稿していた。【隅俊之、小泉大士】

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 イラストは投稿後からしだいに「差別的な表現である」「シリア難民の実情を分かっていない」など、公開自体を問題視する意見が多数集まったことにより炎上した。
 一時的にFacebook運営によって強制的に非公開にされたものの、投稿者自身が非公開処置が不服であると申請したところ、Facebook運営はこの申し立てを受理。再度公開され、その後は「問題ない」となった。
 「恥を知れ」とは本当は、毎日新聞に向けて投げつけるべき罵倒であろうに。

 蓮見都志子氏は本件について、「当該イラストは藝術作品です。藝術とは様々なものの見方ができるものです。ですので自分が導き出した解釈が気に入らないからと言って、作者に自分の意見を押し付け撤回させるのはナンセンスです」

 「当該イラストが色々賛否両論交わされていますが、私はそれはそれで良いと思います。日本は言論の自由があります。皆さんが法の許す範囲内で自分の主張を展開するのは実に健全な姿であると思うからです」とコメントしている。

 藝術とまでは言えるかどうか…だけれど、これは良い絵、うまい絵である。少女の表情が作者のオリジナルの表現になっているから、難民の写真をトレースしたとする写真家の指摘、怒りは的外れである。偽善的な写真への批判を込めてイラストを描いているのだから、見事に一つの作品たりえている。決して難民への差別ではない。

 写真家が、「このような邪悪な偏見のために無垢な子どもの写真が使われたことに、ショックと深い悲しみを覚えます」「シリアの人々が苦境に立たされているのにこんな間違った表現をするとは、何という恥知らずだ」と苦言を呈したというが、このおバカはまず言論、表現の自由を知らない。

 それに弱者を救えばすべて善なのかという反省もなければ、己の行為への謙虚さもない。表現者を誹謗中傷する権利はない。
 そもそも世界的にベストセラーになったグレアム・ハンコックの『援助貴族は貧困に巣食う』すら、このおバカな写真家も毎日の記者も知らないとは、呆れるばかりだ。

 こんなことは常識になっていなければいけないが、ユネスコ、ユニセフなど連合諸国(国連)機関、世界銀行、IMF(国際通貨基金)等の国際援助機関を牛耳る官僚機構及びスタッフを「援助責族」である。
 『援助貴族は貧困に巣食う』は、「援助関連ビジネス集団」に焦点を当てながら、莫大なカネが動く「経済援助」の裏側を取材し、告発したものである。

 「赤い羽根」程度でさえ、裏側では旨い汁にありつこうとハエのような輩が集まるというではないか。募金活動に参加した男がピンハネした話があった。

 奴らの実態は「ステーキを食べながら栄養失調を論じ、コーヒーブレイクに飢餓対策を論じている」国際援助機関職員や国・地域の固有性、環境、住民の人権等を無視した「構造調整融資」を行なっている。
 このたびの中東からの成り済まし難民の群れについても、当然、援助貴族が暗躍しているはずである。

 だから奴らは、蓮見氏のような鋭い人から真相が暴露され、偽善が世界中にバレるのを恐れる。なりすまし難民も偽装がバレるのが困る。
 そのために口汚く、「善意」の裏側を指摘する向きを攻撃する。

 その宣伝の一環として、蓮見さんのイラストのもととなったジョナサン・ハイアムズの写真があるのだ。
 写真を見れば明らかなように、あれは「見たもの」を写し取っただけの愚作であって、写真家の認識は反映されていないに等しい。像に力がない。

 しかるに蓮見さんのイラストは、ちゃんと作者の認識が表出された作品足り得ている。
 偽装難民少女の顔が、元の写真よりずっと美人に描かれ、目が生き生きしている。だからもう一度言うがトレースではない。

 毎日新聞も、ものごとは一歩さがって公平に見るべきである。はなから若い漫画家を「恥を知れ」と叩くのは、どうかしている。いろいろな角度から問題提起して、当該イラストへの賛否を紹介するだけにとどめるべきである。

 蓮見都志子氏は、現在話題の難民移民の多くが偽装難民だと指摘している。そのとおりなのだ。
 8月末に、トルコで溺死した難民男児が発見される事件があり、世界中の報道機関が大々的に写真つきでとりあげた。
 蓮見氏はこの事件について、家族はもともとトルコ在住であり、政府援助を受け取るために母子家庭を装って難民申請をしていたのだという意見を書き、件のイラストをつけてFacebookに投稿したのである。

 ああいうお涙頂戴の写真は、極めて八百長臭いのだ。ユダヤ勢力が報道機関をつかって世論形成を狙うのはよくあることだ。湾岸戦争のときの油まみれの海鳥とか、ゲリラに銃撃されたが助かった少女とか、後でみんなイカサマだと明らかにされたではないか。メディアはその意図的嘘の片棒をかついできた。
 
 そういう醜い実態を、蓮見氏は捉えて告発しているイラストなのである。

 話は飛ぶけれど、イギリスの下層階級の青年たちを描いた映画『THIS IS ENGRAND』(2006年 シェーン・メドウス監督)がある。
 これは1980年代のサッチャー政権時代を描いているから少し古いが、貧しい未来の見えない青年たちが右翼政党に惹かれて行く生々しい様子が描かれていた。イギリスが凋落し、労働者が豊かになれないのは、アジアやアフリカからの移民のせいだとする右翼の主張に同調していく。

 右翼政党の主張は移民難民の追放である。
 英国の(そしてヨーロッパの)本音は、移民排斥なのである。ヨーロッパにかつての豊かさはもうない。彼らはキリスト教を信仰する建前からは、移民を排除することはできない。
 この偽善的態度が、ヨーロッパ社会を暗くし、またそこにつけ込もうとする偽装難民を生んでいる。

 さはさりながら、ヨーロッパンにはこれ以上、人権や福祉を言いたてて、それこそ「そうだ、難民しよう!」とやってくる連中を食べさせる余裕はない。それは庶民感情なのである。そこに人種差別感情が再燃し、俺たちは文明人だとのウヌボレもある。

 しばらく前から、ヨーロッパにはネオナチだけではなく、反移民感情はわきあがり、右傾化してきているのである。そういう現実を前に、日本のサヨクは善意の旗さえ掲げていれば世界中が幸せになると、ノー天気に思い込んでいる。だから、単純に蓮見さんのイラストに激怒してみせている。

 移民排斥はいけない、人類は助け合おう、閉鎖的ナショナリズムはやめろ、差別はダメだ、と言うのは容易い。けれどそうした善意を巧妙に操って、「偽装難民」がうごめき、ユニセフや赤十字などの偽善欺瞞が金儲けをしている現実を、冷厳に見つめなければいけないのである。

 そして、やがて訪れる韓国、北朝鮮、支那の潰滅によって、大量の「そうだ、難民しよう! 日本に行けば他人のカネで楽して暮らせる」としてやってくる民度の低い連中の侵入が起こりうる。今のヨーロッパが抱える問題をもしかして周回遅れで日本人も直面しなければならなくなるかもしれない。そのとき、差別はいけないと太平楽を言っている奴から食い物にされていくのは間違いない。

 先きごろ、習近平がアメリカに行って、ボーイング社に300機の旅客機を爆買いしたそうだが、そんな300機に支那難民を乗せて日本の地方空港に強行着陸されたら…と嫌な予感に襲われたのは私だけか。




posted by 心に青雲 at 04:00| 東京 ☀| Comment(6) | エッセイ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
蓮見都志子さん好きです。たぶん世の中の実態は蓮見都志子や青雲さんが書かれているようなことだと思います。
Posted by ずぶぬれ久美子 at 2015年10月09日 10:38
ずぶぬれ久美子 様

コメントありがとうございます。
そうです、世の中のことはよくよく見てとってから、判断しなければいけませんね。
Posted by ずぶぬれ久美子 様へ(ブログ筆者です) at 2015年10月09日 13:00
イラストを見ました。
同感です。あれはパロディであって、だから「酷似」してうて当たり前。パロディの意味が左翼にはわかっていないんですね。
優れたイラストだと思いますし、「そうだ、難民しよう」も痛快です。
ありがとうございました。
Posted by 青シャツ at 2015年10月10日 16:09
青シャツ様

川口マーン恵美子氏によると、ドイツに流入してくる「難民」のうち、40%はアルバニアやコソボからの、偽装難民だそうですね。
単純に「かわいそう」と受け入れてはいけないのです。
Posted by 青シャツ 様(ブログ筆者です) at 2015年10月11日 07:56

なりたくないのに、ならざるを得なかった移民難民。
主体的に自分から望んで、求めてなった移民難民。
この二重性ですね。
Posted by 考える葦 at 2015年10月11日 09:44
考える葦様

コメントありがとうございます。ですが、後者の「求めてなった」のほうは、そういうのは主体的とは言いませんよ。ずるいだけ。
Posted by 考える葦様へ(ブログ筆者です) at 2015年10月11日 22:07
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