2015年12月31日

日韓合意を評す


 本稿は、余命三年時事日記の「399 2015年12月28日時事」に投稿したコメントに加筆したものである。


 年末28日の日韓合意の件。なんであの嘘つきどもに「おわびするのか」「カネを出すのか」と感情的には不愉快であるが、「実」を取る意味ではしかたがあるまい。
 この合意で決着するわけがない。
 韓国人がホコを納めるなんて未来永劫あり得ない。次の大統領になったらまた蒸し返すに決まっている。

 アメリカから圧力があって、「早くまとめろ」と脅された背景はあるだろう。一方で、韓国経済がジリ貧で、このまま日本に対して突っ張っていると、本当にヤバいと尻に火がついていたから、慰安婦問題で合意したかった。
 パククネは日本に対して、「うちらもTPPに参加させてよ、アメリカによしなにいってくんない?」とさぐりを入れてきていた。

 それを日本側が織り込み済みでやっているなら良しとするしかない。どうせ韓国は蒸し返す。くり返しゴテる。しかし、「2015年末に最終合意したでしょ」というカードを日本側が持てたことは一歩前進であろう。

 外交では決して焦って早く決着をつけたい、すっきりさせたいと思ってはならない。国際政治の場はポーカーと同じだ。どうせまだ100年も200年も揉めつづける。イスラエルとパレスチナのように、紀元前から続いているところもあるくらい。
 それでうんざりせずに、粘り強く戦うしかない。
 これで、また新たなポーカーが始まるのだと考えないと。

 つまり。ポーカーの相手に、例えばわざとスペードの1を配ってやって、最高の札が来たと相手に思わせておいて、実はその最高の札を手にしたがために、相手はそれでポーカーの“役”をつくるしかなくなる。こちらはニヤッと笑ってそれをもとに作戦を考えればいい。
 安倍首相がそういう手練手管ができるかどうかだ。

 チャンネル桜の水島聡が、さっそくいきり立って首相官邸に向けて抗議行動をしようと呼びかけていた。韓国に屈するのは、英霊への侮辱であると叫んでいた。その感情はわからぬではないが、それでは安保法制反対で国会前に違法に集まって騒いだサヨクと変わらない。
 支那事変を、これで停戦したら英霊に申し訳が立たぬと言って続行したあのときの政府と軍部がやった同じ過ちを繰り返しかねない。

 青山繁晴氏が、「虎ノ門ニュース」(12月24日)のなかで、官邸に韓国のエージェント(裏切り者)がいる、と怒っていたが、いったいそいつは誰なんだとネットで騒ぎが起こったようだが、気にする事はない。
 映画『ラウンダーズ』のことでしたためたように、どうしても日本人はポーカーが得意ではなく、丁半バクチ的対応をしたがる。すぐに結果をほしがる。白黒はっきりさせたがる。憲法9条さえあれば戦争にはならないなどと考えるのは、まさに「正解でスッキリさせたい」という病である。

 韓国に謝る必要はない、というのは正論だが、それに拘泥しているとポーカーのプロたちにかもられるだけになる。清濁合わせ呑むでいくべきなのだ。
 わざわざ安倍首相がそういう獅子身中の虫を内閣府に置いている(追放しようとすればできるのに)ということは、韓国の侵入を許している間抜けな政権だとも言えるかもしれないが、そうとも限らない。
 韓国としてはその男(日本人)を利用したいのだが、逆にその男の技量、能力に拘束され、その範囲でしか動けなくなるということである。

 敵にスパイを放つのは有効ではあるが、そのスパイが裏切るかもしれず、ガセネタをわざと摑まされることもある。優秀なスパイは必ず二重スパイになると言われるくらいで、信用したらとんでもない判断ミスをしかねないことも確かなのである。

 自国のスパイとして放ったつもりが、敵の二重スパイだったとなった場合、それを裏切り者として処刑する手はあるだろうが、それをやっていたらスパイのなり手がいなくなる。 
 だから二重スパイをやっていると承知で利用するしかない。どこの国でもやっていることだ。そんな汚ないことをと、感情的に反発しているようでは、国際社会で生き抜いていけない。

 前回はポーカーの映画で、『ラウンダーズ』を取り上げたけれど、もう一つポーカーの映画に『マーヴェリック』がある。西部開拓時代という設定で、メル・ギブソンやジョディ・フォスターが主演している。これはポーカー自体の話というより、登場する人物は全員、大金をせしめるために誰かと手を組むかと思うと平然と裏切り、そうかと思ったらそれも騙しだったとか、その騙しも実ははじめから見破られていたとか、コメディで見せてはいるが、なるほどこれが国際社会だな、外交だなと勉強になった。

 私は、安倍晋三は第一次政権で失敗して、深く学び直してしたたかな政治家として戻って来たと思う。いうなればポーカーをしっかり勉強したのだろうと思う。すべてがうまく行っているわけではないとしても、ずいぶん策士になった。
 鳩山由紀夫みたいな「私は善意です、友愛を信じます」の首相がどれほど有害無実だったか、われわれは犠牲を払って学んだじゃないか。
 第一次政権では、自分と同じ意見、志を持つ人間を周囲に集めて、正攻法で改憲まで持って行こうとして、自民党内から足を引っ張られて降板になった。

 今度は、お友達ばかりを集めることをしなかった。政敵の石破、谷垣、岸田、二階などをうまく取り込んでいる。
 安倍が東大出じゃない、お坊ちゃんだと揶揄する向きはあるが、なまじ秀才でないだけに、以前の安倍晋三を棄てて、新制安倍晋三になったと思う。

 東大出は超秀才だけに、その自負が邪魔して自己変革ができない。韓国がゆすりタカリしかできない人間である事を自己変革できないように、である。安倍晋三は三流大学出だからそんな自負、学歴自慢に拘泥しない。それを強みにすればいい。

 よしんば内閣府の重要ポストに韓国のエージェントがいるとしても、しょせんは、そういう裏切り者は韓国から餌を与えられたり、女を抱かせてもらったりして、転ぶ低度の人間だ。いかにもそんなクズが日本の政治家や官僚らに多いのは困るが、逆に利用するくらいの度胸としたたかさが必要である。

 韓国人や支那人は、そういう裏工作、策謀で事を諮るのが得意だが、それでうまくいくこともあるが、逆にそれに自らの行動が縛りを受け、絡めとられ、今や世界中から冷笑され、信用されなくなりつつある。日本人のように、地道に正直に人間関係を築くことが出来ない民族になり果てている。
 まさにその性格が量質転化して、「不可逆的」になっている。

 今回の日韓合意で、あちらに「やったやった!」と喜ばせれば喜ばせるほど、彼らは自分たちのやり口に自信をもって、また繰り返そうとするだろう。韓国の挺対協どもはいっそう執拗に火病をたぎらせて日本を非難してくるだろうが、そうなればなるほど、彼らは現実的対応が取れなくなる。

 それは感情的には私たちには不愉快だが、彼らこそがドツボにはまっていくことになる。




posted by 心に青雲 at 04:00| 東京 ☀| Comment(1) | エッセイ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
<慰安婦業者に天皇の勲章>
 従軍慰安婦についても聞いてみた。「日本人女性は少なかった。朝鮮人と中国人の女性が大半だった」という。
 少ない日本人はプロの売春婦なのだろうか。彼によると、だいたい300人の日本兵に50人ほどの慰安婦が用意されていた。そうだとすると、南京大虐殺から始まった慰安所開設だったと言えるのかどうか。
 日本兵の行く所、慰安所開設は軍務そのものだったのだろう。海軍主計中尉の中曽根康弘は、自分で率先して開設、一時はそれを自慢話のようにしていたらしい。安倍は、中曽根に聞けば持論を変えるしかないだろう。
 歴史歪曲派は中曽根に教えを請えばいいだろう。


○ 靖国神社は、田布施村出身の朝鮮民族による日本民族弾圧のシンボルであり、かれらの謀略で殺された孝明天皇や、日露、日清戦争、そして、太平洋戦争で戦死していった日本の若者の怨霊を封じ込める、招魂の儀式の場です。


☆ まず、日本天皇軍隊の罪を認めるという倫理が最初に必要ではないのか。 靖国の事実を知らせるべきと思う。
自分の国が、だれに支配されているのか分からなければ、覚醒のしようがなく、いつも、外だけを敵として、内にいる本当の敵は見えない。
天皇は、日本人をからゆきさんとして殺している。 内の罪を知らせなくて、韓国の性格だけを議論するのは、天皇教の、宿命的な罪と思う。 それこそ、永遠に続ける罪と感じる。
Posted by マリア at 2016年01月05日 16:14
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