2016年01月08日

北京からのPM2.5なんてへっちゃら(1/2)


《1》
 北京や天津の大気汚染が深刻だと報道される。PM2.5と言われる。
 いかにも、北京や天津の空気を吸ったら濃度がきつくて病気になるだろうし、死人も出るだろう。あきれ果てた連中だ。
 石炭を焚くことをやめればいいじゃないかと思うが、石炭利権でうまい汁を吸っている共産党貴族がいるから、規制できないらしい。

 さて、その支那の汚染物質が偏西風に乗って日本にやってくると騒ぐ向きがある。
 かつては核実験の「死の灰」が日本にも降り注ぐと怖れられたこともあるが、今度は支那のPM2.5がやってくると、気象庁の役人やらマスゴミやらがしきりに言う。

 マスゴミでしきりに言われはするが、もっぱら支那の「濃霧」が報道されるのであって、あちらに慮って日本への影響は控え目に言う。支那様を悪く言うと、報復を受けるからであるし、ハニートラップやら毒まんじゅうを喰らっているから言いなりである。

 それはそれとして。
 私はPM2.5は日本にはほとんど悪影響はあるまいと見ている。
 偏西風に乗ってPM2.5が大量に日本に降り注ぐとは、なんという非科学的な見方だろう。
 日本でもPM2.5は発生しているし、韓国からも来ていないわけではあるまいから、国内で計測してもそれが支那から吹かれてやってきたものかどうかは、顔つきを見れば支那人かわかる、という具合にはいかない。

 偏西風は北半球では北緯30度から60度付近の高度上空の風である。コリオリの力で発生している。天気を西から変える力を起こしている。みなさんも学校で習っただろう。
 高さはざっと5000メートルから1万メートル。
 風速は5000メートル付近で冬場は時速50メートル程度、夏場は弱まって時速25メートルくらいになる。対流圏界面付近1万メートルの高さでは最強風域となり、ジェット気流とよばれ、時速300キロ以上の風速になる。


 そのジェット気流が北京や天津市の地上付近を流れているわけではない。舞い上がるといってもわずかで、ジェット気流まで達するとなるとさらにわずかだ。
 多くは北京市内に澱みつつ、周囲に拡散していき薄まる。
 だから偏西風で北京のPM2.5が丸ごと運ばれるはずがない。また偏西風は日本に向かって吹いて来て、上空のゴミなり黄砂なりを日本の陸地に向かって吹き付ける、またはパラシュートのようにわざと降らせるのではない。

 北京の汚れた空気は拡散してしまうのだが、よしんば偏西風に乗ったとて、どこか太平洋のかなたへ飛んで行く。その間に濃度は希釈されてしまう。それだけのことである。

 希釈は液体よりも気体のほうが早くかつ広くなされる。海の汚染より空気中の汚染のほうがすぐ希釈される。タンカーから流れ出した重油はなかなか消えないが、例えばおならなんかはほんの一息くらいが臭いのであって、すぐ臭わなくなる。希釈が強烈なのである。

 PM2.5も気体化しているようなものだから、すぐ希釈されるのである。希釈されても薄まっても、やっぱり日本にも来るのではないかと怯える向きもあろうが、心配はない。
 タバコの煙だって、室内を閉め切れば害はあろうが、野外で吸えばあっという間に希釈される。

 これはあなたが味噌汁を作ったことがあるなら、簡単にわかるだろう。野菜やワカメ、豆腐なんかをダシで煮て、そこへ最後に味噌を溶き入れる。このとき味噌の固まりをドボンと放り込んだきりにするバカはいない。必ず味噌をほぐしながら、溶きこみながら湯(だし)で希釈する。
 味噌をほぐし、静かにかき混ぜ、味噌を希釈・拡散させるからすぐにダシに味噌が溶け込み、いわば味噌でもない、ダシ汁でもない、野菜の煮物でもいない、〈味噌汁〉という質に転化する。

 味噌汁というものは、湯とダシと味噌と具がそれぞれに混在しているのではない。渾然一体、相互浸透して、味噌汁という質の食品に質が変わったのである。かき混ぜて希釈させるから、相互浸透をしやすくなる。
 カレーをつくるときも、スープをつくるときも、どれだけかき混ぜるかで味の深まりが違う。

 気象も同じである。PM2.5が大気中にいかに濃く存在していても、希釈されるから、元のPM2.5は他の物質と相互浸透しやすくなって、あっという間に別の物質に(いわば無害な物質)に質的転化をする。

 汚れた手を洗うときには、大量の流れる水道水で希釈させながら汚れを落とす。水道水だけだと物理的浄化だが、石鹸をつかえば化学的浄化作用で、よりきれいになる。
 手の汚れを含んで下水となった水は川に流れて、流れながら希釈される。桃太郎の話じゃないが、おばあさんが川で選択しても、汚れは流れるうちに希釈され微細な粒子となって他の物質と相互浸透して、汚れではなくなる。

 さらに海に溶け込む。水中というのは水と空気が混ざっているので、そこでさらに希釈されて、他の物質と相互浸透しやすくなり、物理的に希釈されるだけではなくて、いわば化学的にも質が変えられるから、あなたの手の汚れがいつまでも地球上に残ることにはならないのである。

 昔は東京から出る糞尿は、船(おわい船)で運んで海に棄てていた。水洗トイレではなく汲取式だった。また公害を問題にした新聞社自身がインクなどの廃液をドバッと海に棄てていたので、大問題になった。海を汚染させると市民団体などが騒いだ。
 たしかに糞尿を船で運ぶ人たちは気の毒だったし、途中が臭くなる。けれど本当は海に棄てて海の希釈力を信じるべきであった。

 人間の糞尿を魚が食べ、その魚を人間が食べると想像するから、嫌だ!となるが、バカなことを考えたものだ。人間が糞尿を棄てなくても、海にいる生き物が人間より多く糞を出しているんだってば。
 なのに韓国産の海苔がウンチまみれだと発覚したのは、よほど管理がずさんで、海の機能である希釈を阻害しているのだろう。

 生命体が生きることで出る汚れは、ざっと言って、水とともに流れて海に注ぐ。陸上では雨や川で流される。海で希釈され、さらには蒸発して水蒸気となり、もっと気体化されて希釈され、他の物質と混ざりあわさり、相互浸透が壮大なレベルで行われ、きれいな水、きれいな空気に量質転化され、クリーンな水すなわち雨となって再び生命体を潤し、生かすために地上に降りて来る。

 台風は、夏の時期、繁殖などでとりわけ生命活動が盛んになり、汚れも多くなるから、それをクリーンにするために、海の大掃除にやってくるのである。
 海は海で海洋生物で汚れ、また陸上生物の汚れは雨で流されたり川で流されたりして海に注ぐから、海は大変汚れるのだ。

 台風の役割は、大きな勢いの強烈な風雨によって、主に海を撹拌し、簡単には深海の水と浅い海の水を入れ替えるのである。
 入れ替えた汚れた水が深海に溜まるのでは、と思われるかもしれないが、ここでも希釈なのだ。

 汚れた水は深海にもっていって希釈し、薄めて相互浸透させやすくして、化学変化を起こしてクリーンにするのである。
 だから、台風はいうなれば生命現象とも言える。気象研究者のほとんどは、生命体を除いて現象を捉えるが、それでは間違いである。
 
 もう一つ、季節柄ということで言えば、インフルエンザなどのウイルスは、主に空気中に存在するもののようだが(水中にも存在するのでは?)、あれもあっという間に希釈されるのである。だから、ウイルスが空気を媒介して人体に入ると(伝染すると)インフルエンザになるということは、かなり嘘に近い。

 よしんばインフルエンザウイルスが体内に入っても、身体が健康体ならへっちゃらである。PM2.5もそれと同じで、人間が健康なら少量ではどうってことはない。体調が弱っていて、生活が乱れていればインフルエンザウイルスに暴れられるし、PM2.5も悪影響が出かねないのだ。



posted by 心に青雲 at 04:00| 東京 ☁| Comment(0) | エッセイ | 更新情報をチェックする
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