2016年03月07日

神経の二重構造


 錦見有恒様からのお尋ね。
 何らかのストレスがあると身体に痛みが生じる。それがどうやら肩、背中、胸などに来るらしい。しかし病院でレントゲン、MRI、心電図、血液検査等調べたが異常はないと言われたという。これは「脳の仕業なのでしょうか。年齢やストレスが原因ですか?」とのお尋ねである。

 「脳の仕業」では漠然としている。脳は神経の元締めで、大きく言うと生理構造の統括と認識の統括を行なっている。脳という実体の機能が、生理と認識の統括であり、これは「直接」の関係すなわち切りはなせない。二重構造なのである。
 譬えていうなら、家という実体の機能としては、雨をふせぐ機能もあれば人が住める機能(寝る、食べる、トイレなど)もある。一つの実体にいくつかの機能がある。

 と、同じように生理的統括は、例えば呼吸、血液循環、消化吸収、運動、休息、怪我や病気の修復といったものがそれである。一方で認識は考えたり、感じたりすることだ。
 それが直接だから、お腹がすけば何かおいしいものを食べよう、となる。空腹は生理機能で、おいしいものを食べようは認識である。

 生理機能が歪んだり毒されたりすれば、認識に影響して元気がなくなってやる気が失せるし、認識が落ち込めば胃が痛くなったり、便秘したりというように生理機能が影響を受ける。
 錦見さんの身体の痛みは、生理機能が悪くなったせいか、認識がストレスなどで悪くなったせいか、原因は片方か、両方か、となる。

 ストレスがあると身体が痛む、のであれば、普通は認識から来る生理機能の歪みと思えるけれど、そうとは限らず、何か生理構造の歪みや病いがあって、その辛さが認識をイライラさせて、ストレスになっている場合もないではないのだ。

 いずれにしても、生理機能の歪みにしても、認識の歪みにしても、神経(脳でもいい)は、修復をしなければならない一方で、普通の健康状態での統括を続けなければならない。神経は酷使させられる。
 しかるに、医学界ではあまり神経の働きについて学ばれていないし、医者も理解していない。

 その好例が風邪やインフルエンザである。ウイルスや細菌が身体に侵入して悪さをするとしか捉えられていない。神経がどう関与しているか、治しているかは考慮の外になっている。医者は風邪はなぜ治るのかについて、神経がどれほど活躍してくれているか考えていないだろう。白血球が退治してくれるとか? 免疫因子が出来るからだとか。あとは薬が効いたからだと?

 それらは現象論である。医者は原因の本質である生活過程の悪さには無関心が、ほとんどだろう。せいぜい温かくして…だけ。
 さて、錦見さんの症状の場合は、私は医者ではないし、療術師でもないから、こうして一般論から説くしかできず、ストレスが原因か…は確定的なことは言えない。だから天寿堂で治療していただくのがベストだと申しあげている。

 錦見さんが受けた検査は、レントゲン、MRI、心電図、血液検査だそうだが、いずれも認識からくる病いには有効性はない。そういう検査が意味がないとは言わないが、それだけではストレスからくる神経や、ひいては内臓の問題は発見できない。病院だと、それほどストレスが心配なら脳神経科でも受診しますか、となる。
 その検査も、MRIとかで、実体内部の病巣なんかを見つけようとするばかりになる。そしてまたしても薬。

 年齢のこともお尋ねだが、それもないとは言えまいが、90歳になってもどこにも病気がない人はいるし、現役で運動をしている人もいるから、あまり年齢のせいにしないことだ。医者はわからないとすぐに年齢のせいにしたがるが。
 年齢によって衰えることはあるのは仕方がないが、それをどうカバーするかをご自分で研究なさることだ。

 例えばプロ野球選手でも、昔は40歳になると皆当たり前のように引退したが、昨今は40歳過ぎても活躍している人は多い。昨年やっと現役を退いた中日の山本昌投手のように、健康管理やトレーニングによって50歳近くまで投げられたのだ。工夫と認識の持ちようである。

 ごく最近では、経済アナリスト(電波芸者)の森永卓郎は、太ってしまい糖尿病にも苦しんでいたが、20キロの減量に成功して、きれいさっぱり糖尿病が消えたという。これも一例である。
 俳優の石倉三郎も、糖尿になって命も危ういと言われてから、毎日1時間以上歩きに歩いて、完治させてしまった。
 そういう実例を励みにして、肉体改造とともに、認識のありようも改造されることだと思う。





posted by 心に青雲 at 04:00| 東京 ☀| Comment(0) | エッセイ | 更新情報をチェックする
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