2016年05月31日

トランプ現象の背景にあるもの


 アメリカ大統領選挙の共和党候補ドナルド・トランプについて、しきりに解説する声が聴こえてくる。
 「トランプ現象」と呼ばれる背景にある社会的変化と何か、アメリカがこれから何処へ向かおうとしているのか…。

 アメリカ大統領は、アメリカ国民が選挙で選んでいると民主的手続きが信じられてきたわけだが、実際のところ選挙キャンペーンは八百長であって、実質はユダヤ金融資本が決めてきたのである。民主党と共和党を交互に政権に就けて、大衆に政権を選ばせていうように仕組みながら、1年ほどかけての選挙キャンペーンは、ただのお祭りで、大衆にとっては4年に一度の夢を見る期間が与えられるのみ。あるいはガス抜き。

 さはさりながら、おそらく全部が全部ユダヤの言いなりになるわけでもないし、いくらかは大衆の意思も考慮され、また大統領やその周辺のスタッフの資質、政治姿勢も加味されてものごとは進んで行くのであろう。
 私は今度もそうだと睨み、どうせ揉めながら候補者選びが進もうと、最後はヒラリーに決まるのだろうと思っていた。

 ユダヤ金融に関わるウォールストリート筋がヒラリーと親和性が高いのだから、それで決まるはずだと。しかしどうもヒラリーが、ユダ金から次期大統領を確約されたことで思い上がって、ボロボロとミスを犯し、順調であるはずの候補者選びでケチをつけた。ユダ金も頭を抱えたのではないか。

 一方でCNNなどのメディアが当初は共和党はトランプ候補を取り上げていたようなので、私は賑やかしだろうと思いつつも、もしかしてユダ金はこちらのハチャメチャ男を米大統領に仕立てるつもりなのだろうかと怪しんむようになってきた。勝敗がついていないうちに先くぐりはどうか…との思いもあって、控えてきたが。
 
 宮崎正弘氏はメルマガで以下のように解説していた。
 「『反知性主義』という、米国政治に間歇的におきる噴火現象とも捉えることが出来る。この『反知性主義』と呼ばれる大衆運動は、プラカードに『物言わぬ大衆はトランプとともに立つ』と掲げ、トランプ支援の動きが本格化したのは予備選直前、2016年1月4日だった。
 ミシシーピー州のボロキシーという片田舎に、この街の歴史始まって以来、1万3000名の有権者が野外集会場に集まり、その凜烈な寒さのなか、じっとトランプを待っていた。
 壇上にトランプが登壇すると一斉にウォーという叫び声、プアホワイトの大半が待ちに待った人物が登場したのだ。」

 なるほど。
 ではそうしたプアホワイト不満分子たちの、思いとは何だろうか。
 私は幾つもの識者の見解を見聞きしてきたが、一番印象にのこっているのは高山正之氏の話だった。これは「日いずる国」というトーク番組で、彼が語っていたことである。
 ざっと、以下のような内容だった。

 トランプが言っていることは、1980年から90年代に言われた、日本の防衛ただ乗り(批判)論である。日本は商品物価を下げて米国に売り込んでいるから、アメリカの製造業の雇用が奪われると言って、日本バッシングが起きたがそれと同じ現象だ。ヒラリーの考え方も同じ。
 
 トランプが終始言うのは「アメリカは正しい。悪いのはカラードだ。アジアやメキシコだ」と。これはアメリカ建国以来の、インディアンを皆殺しにしていい、という時代からの発想のまま。『白鯨』を書いたハーマン・メルヴィルは「アメリカは現代のイスラエルびとだ、神に選ばれた民であって、アメリカ大陸という神から与えられた国に来た聖なる使命を持った人間である」と言った。

 旧約聖書の民数記には、イスラエルの民はカナンびと、ペリシトびと、ミディアンびとなどを皆殺しにしろと神は言っている。神殿はぶち壊せ、と。処女だけは兵士が慰みものにしてかまわない。この傲慢な“思想”をユダヤ教徒とキリスト教徒は、インディアン鏖殺(おうさつ)の正当性の根拠にした。
 
 また、ダーウィンの「種の起源」による適者生存も利用された。優秀なものが生き残り、悪いものは淘汰される。アメリカ人はこれに喜んでとびつき、白人だけが適者で、黒人も黄色人種も不適格だから殺していい、奴隷にしていい、と。
 ところが彼らのその“思想”を日本人が打ち砕いた。日本が戦って白人支配の植民地をなくしてしまった。

 もし日本が戦っていなければ、20世紀も21世紀もそのまま白人が適者づらして世界を支配していただろう。日本人は、白人より徳は高く、優秀である。日露戦争でも勝ち、大東亜戦争でもはじめのいいところでは勝った。負けたのはモノがなくなったからだった。原爆を落とし日本人をやっつけたと、今でもアメリカ人は考える。しかし日本がやったことはすべての植民地をなくしたことで、それが世界中にあまねく知れわたった。

 白人国家は植民地を失ってみんな貧乏になった。とりわけヨーロッパの凋落はひどく、困った挙句みんなで助け合いましょうといって出来たのがEUである。EU にはもともと原資がない。武力と奸計で植民地から苛烈な収奪をして富を得てきたからだ。自分たちの才覚でやっていかなければいけないのに、あまり才覚がない。今は左前になっている。格好つけて旧植民地から人を入れたり、難民を受け入れたりしたが、口では偉そうに言ってももうアップアップ。

 アメリカ一は資産があって頑張れたが、だいぶ傾いてしまった。
 アメリカは、言うことをきかない国を経済封鎖してきた。イラン、ミャンマー(ビルマ)、キューバ。軍事独裁国家だから懲罰しろ、と。しかしミャンマーは、イギリスに植民地支配の賠償をしろと突きつけた。だから長期の経済制裁を受け、あげくに英国の犬、アウンサン・スーチーを送り込んで黙らせることに成功した。
 
 ミャンマーのように、旧植民地国が旧宗主国に賠償を求め始めたらまずいからこそ、経済制裁をし、悪口を言いたい放題やった。
 ところが2015年、イラン、ミャンマー、キューバで相次いで経済制裁が解除された。もう白人どもには、まつろわぬ国家を傷め付ける余裕がなくなってきたのだ。白人どもは、これまで楯突いた連中にもすり寄って、もの欲しさに出かけていくらかでも生活基盤を取り戻そうというのだ。それくらい、行き詰まっている。

 ヨーロッパはガタガタ、アメリカも開拓時代に先祖返りを始めた。貧すれば貪す、である。アメリカ大統領選もどう転んでも良いことはもうない。
 アメリカ人大衆は、日本バッシング、支那も嫌いになってきた。彼らは日本や支那を叩くヒラリーにもトランプにも賛成している。日本も支那も敵だと。

 今のアメリカの状況は、F・ルーズベルトがニューディール政策をやった頃と似ている。彼がやった失業対策は失敗して却って失業者が増え、もはや戦争しかないと言って、日本に戦争を仕掛けたのだ。支那も同じ状況になっている。習近平体制はもうダメ、あれは奴隷を働かせて成り立っていた国だった。経済は右肩下がり、まともに株式市場すら開けない。中共もルーズベルトと同じ、公共事業の失敗である。

 中共は経済が行き詰まり、この大衆の不満を戦争ではけ口をつくることを織り込んでいるようだ。もし中共が日本に攻めてきたら日米同盟はどうなるか。アメリカは日本も支那も嫌いだと言っているのだから、日中戦争勃発は拍手喝采以外のなにものでもない。
 ということは、日本は今度の大統領選を見て、日本も核を持った大国ダメだということだ。

 アメリカの大統領候補たちは、日本や支那を捨て駒と考えている。自分たちだけ生きていければいい、と保護主義丸出し。トランプが大統領になれば、日本の自立は早まる。幻想を吹っ切ることができる。

 高山正之氏は概ね、こう説いている。アメリカの人種差別意識、選良意識、自惚れ傲慢、そして経済的行き詰まりを背景にトランプが登場してきているとの分析に賛成である。
 冒頭に紹介した宮崎氏による、プアホワイトの不満は、旧態依然の古いアメリカの考え方から進歩はしていない。

 アメリカもユダ金(ウォール街)も、現状をF・ルーズベルトの時代と相似していると見てとって、ふたたび不満なプアホワイトを煽らせて武器を手にとらせるか、戦争を歓迎するべく、扇動者としてのトランプを据える予定なのだろうか。




posted by 心に青雲 at 04:00| 東京 ☁| Comment(2) | エッセイ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
少女の嘘の涙で湾岸戦争が始まりました。911のせいで愛国者法が決まりました。たくさんの民に愛される大統領であっても、だからこそ正しい道が選べるとは限らないと私は思います。
本当に正しいことは何なのか、知るべきは私たち民の方なのかもしれません。
Posted by たていと at 2016年06月01日 00:48
たていと様

ご承知でしょうが、湾岸戦争も911も、報道はウソばかり。みんなユダ金が仕組んだのです。大統領なんぞほとんど関係ありません。
Posted by たていと様へ(ブログ筆者です) at 2016年06月01日 15:12
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