2016年12月06日

アメリカ大統領選は誰が敗北したのか(2/2)


《2》
 昨日はトランプ勝利を予測した識者を取り上げたが、彼らは今回のアメリカの大統領選で最も問題だったのは、マスゴミの腐敗が露呈したことだと異口同音に語っている。
 私も同感である。昨日も書いたが、マスゴミがこぞってヒラリー勝利を予測するだけでなく、彼女を支持してトランプを罵倒し続けたことが、彼らマスゴミ自身の怠慢と偏向によることを見抜いていれば、結果は予測できたのである。

 大きな変化は、やはりインターネットの力である。新聞テレビが如何に誘導、洗脳しようとしても効かなくなった。ネットがなかったら、メディアの思惑どおりヒラリーだったかもしれない。

 武田邦彦氏は11月11日の虎ノ門ニュースのなかで、「もう報道は要らない、ということだ。報道とは、事実をわれわれに伝えることによって、われわれが正しい判断をできるよう、根拠を与えてくれる役割を担うものである。今回の大統領選挙でマスコミが挙げて間違えたのは、もうマスコミは解散しなければならない」と言い切っていた。

 選挙が終わっても、日本のマスゴミはトランプでは先行き危ういだの、これは大衆迎合だとか居丈高になって、反省の弁なし。
 私たちは情報提供を間違えました、と言うべきをしらばっくれる。
 最低でも、アメリカに駐在する記者が、もっと社会にまんべんなく浸透してピープルの声を集めていれば、はじめからヒラリーだけがふさわしいなどと言い続けることはなかったろうに。

 もっとも傑作だったのは、日本の左翼系新聞が、トランプが大統領になったら日米安保が揺らぐ、大変だと言い出したことだ。昨夏の安保法制騒動で政府をクソミソに罵っていた連中が、である。
 は? 日米安保に反対だったんじゃあ? 沖縄の米軍基地に反対だったんじゃあないの? なのに、日米安保で東アジアの安定が保たれていたのに、米軍が撤退していくと不安定になるって言い出した。
 お前ら、それほど節操がないのか?

 アメリカのマスゴミもそうだが、日本のマスゴミは真実を見ようとしなかった。奴らはトランプは暴言を言うの、女性差別だの、イスラムやヒスパニックに偏見があるの、政治は素人だの、大衆迎合だのと決めつけていた。
 アメリカでも日本のメディアでも、自分たちは政治や社会体制をこういう方向に持って行きたいという願望で報道していた。

 それに加えて、いかにアメリカ大統領選挙に支那の介入があったかでもある。日本で言えば、(おそらく)産経以外はチャイナマネーが注ぎ込まれていたからヒラリーを応援していた。クリントン家はチャイナマネーで汚れきってる。支那はなんとしてでも多額のカネをつぎ込んだヒラリーに大統領になってもらって、いいように世界にのして歩こうとしていたから、日本のサヨクメディアにも働きかけて、ヒラリー大統領実現への期待を煽っていたのである。

 だから世論調査も、意図的にねじ曲げた数字を公表した。支持率が常にヒラリーが優位になっているように操作したことも明らかであった。ユダヤ金融資本だけでなく、支那が国ぐるみヒラリーへ誘導しようとしていた。トランプになって支那は落胆したろうし、慌てている。
 藤井厳喜氏は、アメリカの世論調査でもいろいろある。どこが公平で正確な数字をだすかが見抜けるかどうかにかかっていたんだと言う。
 大手のメディアはみんな操作された数字を出していたのだ。

 そして勝負が決着してもなお、全米各地で反トランプのデモが起こり暴徒化しているということばかり報道している。トランプに期待していると喜んでいる人の声は取り上げない。

 馬淵睦夫氏は、昨今の世界ではグローバロズム対ナショナリズムの戦いになっていると指摘していた。それが争点だと。
 英国のEU離脱でもマスゴミはグローバリズム支持だから、英国のEU離脱はあってはならぬという思いで、離脱はないと予測していた。だが、ナショナリズムが勝って英国がEUから抜けることとなって、EUの存続が怪しくなった。

 大統領選もそれと構図は同じで、グローバリズムを掲げるヒラリーが勝つに決まっている。ナショナリズムを掲げるトランプは間違っている、引っ込むべきだとして、トランプ排撃のキャンペーンを張った。それがユダヤ資本右派だか左派だかの意向だからでもある。

 マスゴミは、トランプがTTPに反対を表明していることをもって、保護主義への回帰だとわめいた。当選しても尚、保護主義は時代に逆行すると主張している。またヒラリーなら移民はどんどん受け入れると言い、同性愛者にも優遇してくれる。それが正義だと抜かす。
 毎日新聞ではトランプ勝利を報じる日の1面で、性的マイノリティの女学生を登場させ、トランプになったらアメリカにはいられないわと言って泣いているなんて愚劣な話を載せていた。

 マスゴミは自分たちが掲げる価値観やグローバリズムだけが正しい(すなわちワン・ワールド・オーダーに向かうべきだ)、世界はそうなるべきだ、そうなるように報道を通じてバカな大衆を正しく導いてやるのが俺たちの使命だと自惚れ、上から目線で大衆を指導しようとした。
 それが英国のEU残留か離脱かでも、アメリカ大統領選でも同じ間違いを奴らは犯したのである。

 馬淵氏は、この英国とアメリカでの出来事の本当の敗者は、メディアだったのだと語っている。(DHシアター「和の国の明日を造る」第29回)
 馬淵氏は、日本の最近の国政選挙でも、マスゴミは民進党を応援したが、いずれも安倍首相の自民党が勝った。これは野党が負けたというより、本当はメディアが負けたのだと言う。そのことが、今度の大統領選でも証明された。

 私は馬淵氏の見解は半分しか賛同できない。昨日紹介した武田邦彦氏の「メディアは出直せ」もそうだが、メディアの敗北は当たっているが、メディア自身の腐敗と、メディアを支配する勢力(つき詰めればユダヤ資本)との二重構造なのである。

 トランプがどこまで本気かわからないけれど、彼はホワイトハウスに乗り込んだら、ワシントンのドブ泥を浚って浄化するんだと宣言している。ユダヤとそのオコボレにあずかりたい既得権益にしがみつくワシントン政界の(民主党も共和党も)、腐った連中を一掃するというのである。
 
 そうされては困る連中が、メディア界にも大勢いる。だから既得権益を破壊するトランプを罵倒する。しかしアメリカのサイレントマジョリティは政界のドブ浚いをトランプに期待して彼に投票したのである。
 日本にも、アメリカとの軍事的同盟という既得権益にどっぷり漬かっている連中はいるのであって、そういう輩にとっても利権が壊されては困る。これから熾烈な戦いが始まるのだろうか、それともやっぱりトランプも既得権益の意向を受けるロボットになるのであろうか、これまでどおりに…。




posted by 心に青雲 at 04:00| 東京 ☀| Comment(3) | エッセイ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トランプ氏の金に任せたゴルフ場開発による環境破壊は有名ですね。トランプがどういう人物か取材した映画が大ヒットだったようです。
今月19日に投票が行われるので、場合によっては逆転の可能性もあります。悪魔と守銭奴の2択を強いられたアメリカ国民が敗者なような気がしてなりません。
Posted by たていと at 2016年12月06日 17:24
トランプについて、師範ならどうおっしゃるか楽しみにしておりました。とても興味深く読ませていただきました。馬渕氏への物足りなさは共感いたします。

トランプが作りつつある政権、防衛関係にしてもいずれもタフな面がまえで凄みがあります。
武道家としてのご感想を伺えれば有り難い所です。
Posted by 如月離雲 at 2016年12月07日 11:19
グローバリズム対ナショナリズムとか、悪魔対守銭奴とか、二項対立は全て平面を形成するだけなので、表層です。内部構造が問題ですね。

馬渕氏のように表層議論で説明できる程度なら
トランプは卓袱台返しではなく、テーブルの天板を裏返しただけ、テーブルを支える脚はそのままである可能性があります。
Posted by 如月離雲 at 2016年12月07日 11:48
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